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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻1号

1988年01月発行

文献概要

循環器疾患診療メモ

原発性肺高血圧症 primary pulmonary hypertension

著者: 高尾信廣1 山科章1 小林智2

所属機関: 1聖路加国際病院・内科 2心臓血管研究所付属病院・循環器内科

ページ範囲:P.176 - P.178

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 原発性肺高血圧症(以下PPHと略す)は,比較的稀な疾患であり,その発生頻度は全ての心・血管患者の約0.2%と言われる.PPHは原因不明の肺高血圧で,肺動脈にEisenmenger症候群類似の閉塞性変化を生じる.病理学的所見では中膜肥厚,内膜線維化,壊死性動脈炎,plexiform lesionなどが見られる.ひとくちにPPHと言っても,その原因,経過,予後もさまざまで,実際には一つの症候群と考えられている.ここでは若年または中年の女性に多く見られる予後不良のPPHについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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