文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 I.循環器
3.僧帽弁逸脱症候群
著者: 羽田勝征1
所属機関: 1JR東京総合病院・循環器内科
ページ範囲:P.1680 - P.1681
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本症候群は僧帽弁閉鎖不全の主たる原因として,また,狭心症と鑑別すべき疾患の1つとして,さらには自律神経障害との関連の上で神経循環無力症(NCA)とオーバーラップする疾患概念として注目を集めている.僧帽弁,ないしその一部が収縮期に左房に向かって「正常域」を越えて逸脱する(prolapse)形態学的異常を有する症候群に対して用いられる.
1963年〜68年にかけてBarlow,Crileyらにより心音,左室造影所見から観察されたものである.1970年ShahらによるMモード法,1974年坂本らによる断層法の報告を踏まえ,今日では超音波検査にて診断される疾患単位として確立されている.
本症候群は僧帽弁閉鎖不全の主たる原因として,また,狭心症と鑑別すべき疾患の1つとして,さらには自律神経障害との関連の上で神経循環無力症(NCA)とオーバーラップする疾患概念として注目を集めている.僧帽弁,ないしその一部が収縮期に左房に向かって「正常域」を越えて逸脱する(prolapse)形態学的異常を有する症候群に対して用いられる.
1963年〜68年にかけてBarlow,Crileyらにより心音,左室造影所見から観察されたものである.1970年ShahらによるMモード法,1974年坂本らによる断層法の報告を踏まえ,今日では超音波検査にて診断される疾患単位として確立されている.
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