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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 II.呼吸器

12.肺アスペルギルス症

著者: 家城隆次1 工藤翔二1

所属機関: 1都立駒込病院・呼吸器内科

ページ範囲:P.1762 - P.1765

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 アスペルギルスは直径2〜4μmの分節菌糸の形態をとり,成長して,胞子分裂により分生胞子(conidialhead)を形成する.この特徴的な形態により,アスペルギルスと同定される.アスペルギルスは壁の厚い芽胞を産生し,乾燥には抵抗性で,感染は経気道で吸入により成立する.アスペルギルスは通常,肺の構造に異常がなく,免疫学的に正常な人に対して疾病をきたすことはない.菌種は200以上あるとされ,人に病原性を有するものは,A. fumigatus,A. flavus,A. niger,A. nidulans,A. terreusなどが知られているが,90%以上がA. fumigatusである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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