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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 II.呼吸器

13.原発性肺高血圧症

著者: 栗山喬之1 角坂育英1

所属機関: 1千葉大学肺癌研究施設・内科

ページ範囲:P.1766 - P.1768

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 肺高血圧は血行動態面で肺動脈平均圧が正常上限を越えた状態をいう.若年者における安静時の肺動脈平均圧は13±4mmHgであるが,WHOの基準1)によれば肺動脈平均圧が25mmHgを超えた場合に肺高血圧が存在するとされており,わが国でも厚生省特定疾患原発性肺高血圧症調査研究班による診断基準2)で肺動脈平均圧が25mmHg以上のものを肺高血圧症としている.ただし,日常経験する慢性呼吸器疾患では安静時肺動脈平均圧が25mmHg以上を呈することは決して多くはなく,原発性肺高血圧症を除いた呼吸器疾患では,肺動脈平均圧が20mmHgを示せば肺高血圧症が存在するものと一般的には理解されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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