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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 III.消化管

12.輸入脚症候群

著者: 小山眞1

所属機関: 1新潟県立吉田病院・外科

ページ範囲:P.1810 - P.1810

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■診断基準(狭義の輸入脚症候群)
 疾患概念が明確でないため,ここでは狭義の本症候群の診断法を述べる.
 1)Billroth II型胃切除を受けている.
 2)特有の症状―食後の右上腹部痛と胆汁性噴射性嘔吐―を呈する.(胆汁性嘔吐により輸入脚逆流と鑑別)
 3)特徴的検査所見が得られる.
 (a)脂肪便を認めることが多い.
 (b)腹部のエコー,CT,単純X線で右上腹部にU字型の嚢状腫瘤を認める.
 (c)胃透視で,残胃の拡張はない.造影剤の輸出脚への流出は良好で,輸入脚への流入は認めない.(輸入脚逆流や輸出脚閉塞との鑑別)
 (d)99mTc-HIDAによる肝胆道シンチグラフィーで輸入脚内でのRI活性の停滞と,輸入脚への流出の遅延を認める.
 (e)セクレチンやCCK-PZにより症状の誘発を認める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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