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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 III.消化管

21.乳糖不耐症

著者: 石川誠1 高橋恒男1

所属機関: 1山形大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.1832 - P.1833

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■概念と疫学
 乳糖不耐症とは通常量の乳糖の摂取によって腹痛,腹鳴,下痢などの症状を生ずるものであり,そのほとんどは小腸刷子縁の乳糖分解酵素ラクターゼの活性低下または欠損(ラクターゼ欠乏症)に起因する.また,主として牛乳や乳製品の摂取によって下痢などの腹部症状を生ずるため,牛乳不耐症という呼称がしばしが同義的に用いられる.しかしながら,これらは厳密には同じものではなく,牛乳不耐症の一部には牛乳蛋白に対するアレルギー反応によるものなどが含まれる.
 乳糖不耐症の原因となるラクターゼ欠乏症はその病因と発症年齢から3群に分類される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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