文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 III.消化管
22.消化管憩室症
著者: 久保明良1
所属機関: 1都立府中病院・内科
ページ範囲:P.1834 - P.1835
文献購入ページに移動■疾患概念と疫学
消化管憩室は,消化管壁の一部が外側に向かって嚢状に突出し,管腔と交通している状態である.憩室の好発部位は大腸で,大都市では最近大腸X線検査の10数%前後に発見され1),ついで十二指腸,食道の順であり,胃や空腸,回腸,虫垂ではきわめて少ない.
消化管憩室は,一般に加齢とともに発見頻度が高くなり,とくに高年者に多くみられるが,性別では食道憩室および胃憩室は男女の間に差はなく,十二指腸憩室は女性にやや多く,小腸憩室および大腸憩室は1.5〜2対1の割合で男性に多いといわれている1,2).
消化管憩室は,消化管壁の一部が外側に向かって嚢状に突出し,管腔と交通している状態である.憩室の好発部位は大腸で,大都市では最近大腸X線検査の10数%前後に発見され1),ついで十二指腸,食道の順であり,胃や空腸,回腸,虫垂ではきわめて少ない.
消化管憩室は,一般に加齢とともに発見頻度が高くなり,とくに高年者に多くみられるが,性別では食道憩室および胃憩室は男女の間に差はなく,十二指腸憩室は女性にやや多く,小腸憩室および大腸憩室は1.5〜2対1の割合で男性に多いといわれている1,2).
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