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文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 IV.肝・胆・膵
7.肝硬変症
著者: 沖田極1 古川哲也1
所属機関: 1山口大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.1854 - P.1855
文献購入ページに移動■疾患概念と疫学
肝硬変症は種々の慢性肝疾患の終末像としてとらえられており,病理形態学的には次のような特徴を有している.
①肉眼的に結節形成が存在する.(結節形成)
②Glisson鞘相互間およびGlisson鞘と中心静脈,または小葉間静脈との間に線維性隔壁が存在する.(線維性隔壁形成)
③肝の小葉構造に改築がある.(小葉改築像)
④肝臓全体にわたるびまん性の変化である.(びまん性変化)
そして,これらの形態学的な変化は,肝細胞の機能障害,絶対量の減少,肝有効血流量の減少,肝内外短絡の形成などによるさまざまな臨床症状を引き起こしてくる.
肝硬変症は種々の慢性肝疾患の終末像としてとらえられており,病理形態学的には次のような特徴を有している.
①肉眼的に結節形成が存在する.(結節形成)
②Glisson鞘相互間およびGlisson鞘と中心静脈,または小葉間静脈との間に線維性隔壁が存在する.(線維性隔壁形成)
③肝の小葉構造に改築がある.(小葉改築像)
④肝臓全体にわたるびまん性の変化である.(びまん性変化)
そして,これらの形態学的な変化は,肝細胞の機能障害,絶対量の減少,肝有効血流量の減少,肝内外短絡の形成などによるさまざまな臨床症状を引き起こしてくる.
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