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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 V.内分泌

1.Cushing病

著者: 田中孝司1 伊藤祐子1 清水直容1

所属機関: 1帝京大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.1874 - P.1875

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■疾患概念と疫学
 コルチゾールの慢性的過剰分泌によって生じる症候群を総称してCushing症候群と呼ぶが,病因によって次の5つに大別される.
 1)下垂体性ACTH過剰分泌(Cushing病)
 2)異所性ACTH産生腫瘍
 3)異所性CRF産生腫瘍
 4)副腎皮質腫瘍(腺腫または癌)
 5)原発性副腎過形成(結節性過形成)
 このうち下垂体性ACTH過剰分泌によるコルチゾールの過剰分泌によるものをとくにCushing病と呼び,Cushing症候群の中で最も多く全体の約3分の2を占める.Cushing病では副腎皮質はACTHの過剰分泌のため両側ともに過形成となる.したがって,一般に副腎皮質過形成というときはCushing病を指す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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