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増刊号 診断基準とその使い方 V.内分泌
1.Cushing病
著者: 田中孝司1 伊藤祐子1 清水直容1
所属機関: 1帝京大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1874 - P.1875
文献購入ページに移動コルチゾールの慢性的過剰分泌によって生じる症候群を総称してCushing症候群と呼ぶが,病因によって次の5つに大別される.
1)下垂体性ACTH過剰分泌(Cushing病)
2)異所性ACTH産生腫瘍
3)異所性CRF産生腫瘍
4)副腎皮質腫瘍(腺腫または癌)
5)原発性副腎過形成(結節性過形成)
このうち下垂体性ACTH過剰分泌によるコルチゾールの過剰分泌によるものをとくにCushing病と呼び,Cushing症候群の中で最も多く全体の約3分の2を占める.Cushing病では副腎皮質はACTHの過剰分泌のため両側ともに過形成となる.したがって,一般に副腎皮質過形成というときはCushing病を指す.
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