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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 V.内分泌

26.悪性眼球突出症

著者: 小西淳二1

所属機関: 1京都大学医学部・核医学科

ページ範囲:P.1920 - P.1921

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■疾患概念と疫学
 悪性眼球突出症とは主としてバセドウ病に伴う眼症状のうち,特に進行性で重症のものをいう.厚生省のホルモン受容機構異常調査研究班(井村裕夫班長)の調査1)ではバセドウ病患者のうち0.8%の頻度にみられ,212例の本症患者の男女比は1:1.06とほぼ男女同数であった.バセドウ病の男女比は1:4であるので,この比率は男性バセドウ病患者での悪性眼球突出症の発症率が女性に比べ4倍高いことを示している.初診時の年齢分布では40歳代にピークを示し,一般のバセドウ病患者ではそのピークが20歳代にあるのに比べ高齢であり,大多数が中年以後の発症である特徴を有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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