文献詳細
増刊号 診断基準とその使い方
V.内分泌
文献概要
■疾患概念と疫学
偽性特発性副甲状腺機能低下症とは,副甲状腺から生物活性の低下した副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌されることにより,低カルシウム血症,高リン血症などの副甲状腺機能低下状態が惹起される疾患である.本症で認められる異常なPTHはradioimmunoassay(RIA)で検出され,またこのPTHは低カルシウム血症に反応して分泌が亢進することから,RIAで測定したPTH(immunoreactive PTH:iPTH)値は高値を示す.本症の報告は文献上いくつか認められるが,PTHの特異性の高いRIAがほとんど存在しなかったこと,また異常なPTHの本体が明らかにされた例のないことなどから,厳密な意味での本症は,存在しても極めてまれであると考えられる.
偽性特発性副甲状腺機能低下症とは,副甲状腺から生物活性の低下した副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌されることにより,低カルシウム血症,高リン血症などの副甲状腺機能低下状態が惹起される疾患である.本症で認められる異常なPTHはradioimmunoassay(RIA)で検出され,またこのPTHは低カルシウム血症に反応して分泌が亢進することから,RIAで測定したPTH(immunoreactive PTH:iPTH)値は高値を示す.本症の報告は文献上いくつか認められるが,PTHの特異性の高いRIAがほとんど存在しなかったこと,また異常なPTHの本体が明らかにされた例のないことなどから,厳密な意味での本症は,存在しても極めてまれであると考えられる.
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