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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 VI.代謝

1.糖尿病

著者: 葛谷健1

所属機関: 1自治医科大学・内分泌代謝科

ページ範囲:P.1946 - P.1947

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■診断基準
 診断のプロセスは表1に示す.典型的な糖尿病の諸症状があって,任意時に採血した血糖値が200mg/dl以上であれば糖尿病と診断しうる.この場合,診断だけのためにブドウ糖負荷試験をあえて行う必要はない.症状を欠く場合には診断のための糖負荷試験を必要とする.その場合の判定基準は表2に示す.簡単のために静脈血漿値のみを掲げた.全血では血漿よりもやや低く,毛細管血の場合は静脈血よりもやや高い値が出る.
 糖尿病患者の診断に当たっては,単に糖尿病があるかどうかだけではなく,治療を緊急に必要とするか,インスリン欠乏の程度の評価,合併症の有無とその程度などについても判定する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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