文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 VI.代謝
2.低血糖症
著者: 大島一洋1 島健二1
所属機関: 1徳島大学医学部附属病院・検査部
ページ範囲:P.1948 - P.1949
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低血糖症とは,血糖値がある一定値(通常40〜50mg/dl)以下になった低血糖状態に,臨床症状(主に中枢神経系の機能障害)が随伴した病態をいう.
中枢神経系は,そのエネルギー源をブドウ糖に依存しているにもかかわらず,自分自身ではブドウ糖を合成できず,貯蔵量も2〜3分間で消費される程度の量に過ぎない.しかも,細胞内へのブドウ糖の取り込みは,血中と組織中の濃度勾配によってのみ規定されているため,血中ブドウ糖濃度(血糖値)の急激な低下は,ただちに中枢神経系の機能障害として種々の症状を呈する.
低血糖症とは,血糖値がある一定値(通常40〜50mg/dl)以下になった低血糖状態に,臨床症状(主に中枢神経系の機能障害)が随伴した病態をいう.
中枢神経系は,そのエネルギー源をブドウ糖に依存しているにもかかわらず,自分自身ではブドウ糖を合成できず,貯蔵量も2〜3分間で消費される程度の量に過ぎない.しかも,細胞内へのブドウ糖の取り込みは,血中と組織中の濃度勾配によってのみ規定されているため,血中ブドウ糖濃度(血糖値)の急激な低下は,ただちに中枢神経系の機能障害として種々の症状を呈する.
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