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文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 VI.代謝
5.ムコ多糖症
著者: 折居忠夫1
所属機関: 1岐阜大学医学部・小児科
ページ範囲:P.1955 - P.1957
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1)疾患概念
本症は酸性ムコ多糖(MPSと略す)の,分解に関与するリソゾーム由来の酵素である各種のグリコシダーゼおよびスルファターゼ欠損症である.全身組織の細胞内リソゾームに不完全に分解されたMPS断片の蓄積を来し,その蓄積物質の種類により異なるが,臨床的に特異な顔貌,身体所見,多毛症,軟骨内化骨障害,関節の運動制限,肝脾腫,心障害,角膜の混濁,精神運動発達遅滞などの徴候が出現しMPS尿を伴うことを特徴とする.
1)疾患概念
本症は酸性ムコ多糖(MPSと略す)の,分解に関与するリソゾーム由来の酵素である各種のグリコシダーゼおよびスルファターゼ欠損症である.全身組織の細胞内リソゾームに不完全に分解されたMPS断片の蓄積を来し,その蓄積物質の種類により異なるが,臨床的に特異な顔貌,身体所見,多毛症,軟骨内化骨障害,関節の運動制限,肝脾腫,心障害,角膜の混濁,精神運動発達遅滞などの徴候が出現しMPS尿を伴うことを特徴とする.
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