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文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 VI.代謝
21.ビタミン依存症
著者: 多田啓也1
所属機関: 1東北大学医学部・小児科学
ページ範囲:P.1996 - P.1997
文献購入ページに移動■疾患概念
ビタミン依存症とは,十分量のビタミンを食品から摂取しており生理的意味でのビタミン欠乏はないにもかかわらず,ビタミンの多量(生理的需要量をはるかに越えた量)の投与により臨床症状の改善がみられ,投与を中止すると再び悪化するという一連の疾患の存在が知られ,ビタミン依存症Vitamin dependencyという概念が提示された.
現在までに知られているビタミン依存症を病因論的に分類すると,
1)アポ酵素の構造異常によるもの
酵素の質的変異によって補酵素との親和性が低下し,通常の濃度では反応せず多量のビタミンの存在を必要とするもの.
例えば,ビタミンB6依存症.
ビタミン依存症とは,十分量のビタミンを食品から摂取しており生理的意味でのビタミン欠乏はないにもかかわらず,ビタミンの多量(生理的需要量をはるかに越えた量)の投与により臨床症状の改善がみられ,投与を中止すると再び悪化するという一連の疾患の存在が知られ,ビタミン依存症Vitamin dependencyという概念が提示された.
現在までに知られているビタミン依存症を病因論的に分類すると,
1)アポ酵素の構造異常によるもの
酵素の質的変異によって補酵素との親和性が低下し,通常の濃度では反応せず多量のビタミンの存在を必要とするもの.
例えば,ビタミンB6依存症.
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