文献詳細
増刊号 診断基準とその使い方
VII.血液
文献概要
■溶血性貧血の概念
溶血性貧血は疾患群で諸種の病因による多くの疾患からなるが,その本質は,何らかの機序によって赤血球崩壊が亢進した結果生じる貧血の総称である.
一般的に貧血,脾腫,黄疸がみられるが,すべてが出そろうとは限らない.黄胆のため,臨床診断とくに身体所見からtentative diagnosisをつける場合に,黄疸を呈する疾患として頻度がずっと高い肝・胆道系の疾患と誤診されやすい点に注意を喚起したい.すなわち,黄疸のある患者を診たときに,溶血性貧血である可能性は常に考慮に入れておく必要がある.
溶血性貧血は疾患群で諸種の病因による多くの疾患からなるが,その本質は,何らかの機序によって赤血球崩壊が亢進した結果生じる貧血の総称である.
一般的に貧血,脾腫,黄疸がみられるが,すべてが出そろうとは限らない.黄胆のため,臨床診断とくに身体所見からtentative diagnosisをつける場合に,黄疸を呈する疾患として頻度がずっと高い肝・胆道系の疾患と誤診されやすい点に注意を喚起したい.すなわち,黄疸のある患者を診たときに,溶血性貧血である可能性は常に考慮に入れておく必要がある.
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