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増刊号 診断基準とその使い方 VII.血液
6.鉄欠乏症と鉄過剰症
著者: 内田立身1
所属機関: 1福島県立医科大学・第2内科
ページ範囲:P.2014 - P.2015
文献購入ページに移動■鉄欠乏症の概念と疫学
生体の鉄は正常人で総量3,000〜5,000mgあり,うち約65%がヘモグロビン鉄,約30%が貯蔵鉄,他に消化管上皮や爪などの組織鉄,血清中のトランスフェリン結合鉄,酵素などに存在する微量の鉄に大別される.鉄欠乏状態を来すと,まず貯蔵鉄の減少を来し(貯蔵鉄欠乏),ついで貯蔵鉄,血清鉄が減少し貧血には至らないが鉄欠乏の潜んだ状態(潜在性鉄欠乏)となり最終的には鉄欠乏性貧血となる.
生体の鉄は正常人で総量3,000〜5,000mgあり,うち約65%がヘモグロビン鉄,約30%が貯蔵鉄,他に消化管上皮や爪などの組織鉄,血清中のトランスフェリン結合鉄,酵素などに存在する微量の鉄に大別される.鉄欠乏状態を来すと,まず貯蔵鉄の減少を来し(貯蔵鉄欠乏),ついで貯蔵鉄,血清鉄が減少し貧血には至らないが鉄欠乏の潜んだ状態(潜在性鉄欠乏)となり最終的には鉄欠乏性貧血となる.
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