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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 VII.血液

11.顆粒球減少・増加症,類白血病反応

著者: 外山圭助1 川口正人

所属機関: 1東京医科大学・第1内科

ページ範囲:P.2028 - P.2029

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■顆粒球減少症
 1)診断基準 現在のところ顆粒球減少症の診断基準はとくにない.顆粒球減少で臨床的に問題となるのは好中球減少であり,案としては表1のようになる.
 2)疾患概念 顆粒球の回転は,骨髄→末梢血(循環プール←→壁在プール)→組織,という一方向の流れを保持しており,逆行することはない.また,血算で求められる顆粒球数は,末梢血循環プール内の量を反映している.よって,顆粒球減少は,この回転動態より考えると,①骨髄での産生の減少,②骨髄より末梢血への動員の障害,③骨髄または末梢血での破壊の亢進,④末梢血循環プールより壁在プールへの移行の亢進,⑤末梢血より組織への移行を含めた顆粒球消費の亢進,のいずれか,あるいはその組み合わせとして捉えられる.具体的な原因としては表2のような項目があげられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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