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増刊号 診断基準とその使い方 VIII.膠原病・免疫・アレルギー
16.偽痛風
著者: 赤岡家雄1 山内俊一1 金子希代子1 藤森新1
所属機関: 1帝京大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.2119 - P.2119
文献購入ページに移動本疾患は関節の線維軟骨を中心にピロリン酸カルシウム・二水化物(calcium pyrophosphate dihydrate;CPPDと略)が沈着して多発性石灰化症を起こす1つの全身性疾患である.本症は,①遺伝性,②特発性,③代謝疾患に随伴する二次性のものがある.発症頻度は成人の約5%と推定され,60歳以上の高齢者に多い.本邦の一地区での住民検診では緒方によれば300名で,加齢とともにCPPD結晶沈着症は増加し,90歳以上では40%に認められるという2).一方,遺伝性のものは若年性のものが多い.
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