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増刊号 診断基準とその使い方 IX.腎・尿路
6.低Na血症,高Na血症
著者: 秋葉隆1
所属機関: 1東京医科歯科大学・第2内科
ページ範囲:P.2138 - P.2138
文献購入ページに移動 ■低ナトリウム血症
1)疾患概念 血清ナトリウム(Na)濃度は138~147mEq/l(当院正常値)と非常に狭い範囲に調節されている.低Na血症を便宜上血清Na濃度が135mEq以下と定義すると,入院患者の経過中に比較的高頻度(15~25%)にみられる電解質異常である1).心不全,肝硬変などの重症疾患に伴う1症状として起こることも多い.また,甲状腺機能亢進症,脳下垂体機能低下症,Addison病などの症状として起こり,原疾患診断のきっかけとなることがあるので,低Na血症の病因の検索は重要である.
1)疾患概念 血清ナトリウム(Na)濃度は138~147mEq/l(当院正常値)と非常に狭い範囲に調節されている.低Na血症を便宜上血清Na濃度が135mEq以下と定義すると,入院患者の経過中に比較的高頻度(15~25%)にみられる電解質異常である1).心不全,肝硬変などの重症疾患に伴う1症状として起こることも多い.また,甲状腺機能亢進症,脳下垂体機能低下症,Addison病などの症状として起こり,原疾患診断のきっかけとなることがあるので,低Na血症の病因の検索は重要である.
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