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増刊号 診断基準とその使い方 IX.腎・尿路
9.高P血症,低P血症
著者: 西沢良記1 森井浩世1
所属機関: 1大阪市立大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.2141 - P.2141
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■概念
燐(P)は生体内で無機および有機の燐酸として存在し,骨や細胞の重要な成分として用いられる.燐酸は細胞内において高エネルギー燐酸化合物(ATPなど)としてエネルギー代謝に必須である.
P代謝の調節は,①経口摂取量,②腸管からの吸収〔1,25(OH)2D3による促進〕,③尿中排泄(PTH,カルシトニンは再吸収抑制,代謝性アシドーシスや細胞外液増加による排泄促進),④血清Pレベル(PTH,カルシトニン,ビタミンD,ステロイドホルモン,エストロジェンなど),⑤P代謝調節機構(ビタミンD活性化機序への血清P濃度のフィードバック機構)などが関与因子と考えられる.これらの因子の障害により,種々のP代謝異常がみられる(表2).
■概念
燐(P)は生体内で無機および有機の燐酸として存在し,骨や細胞の重要な成分として用いられる.燐酸は細胞内において高エネルギー燐酸化合物(ATPなど)としてエネルギー代謝に必須である.
P代謝の調節は,①経口摂取量,②腸管からの吸収〔1,25(OH)2D3による促進〕,③尿中排泄(PTH,カルシトニンは再吸収抑制,代謝性アシドーシスや細胞外液増加による排泄促進),④血清Pレベル(PTH,カルシトニン,ビタミンD,ステロイドホルモン,エストロジェンなど),⑤P代謝調節機構(ビタミンD活性化機序への血清P濃度のフィードバック機構)などが関与因子と考えられる.これらの因子の障害により,種々のP代謝異常がみられる(表2).
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