文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 IX.腎・尿路
23.溶血性尿毒症性症候群
著者: 酒井糾1
所属機関: 1北里大学医学部・泌尿器科
ページ範囲:P.2169 - P.2169
文献購入ページに移動■診断基準(表)
■疾病の本態とその特徴
溶血性尿毒症性症候群(Hemolytic UremicSyndrome,以下HUSと略す)は急性腎不全,赤血球の破壊を伴った溶血性貧血と血小板減少を特徴とする症候群であり,単一の疾患を示しているものではない.このためHUSは世界各地でみられるが,その頻度,年齢,重症度に相違がみられることも理解できる.
アルゼンチンではすでに,1,000近くの症例が報告されており,その患者数は年々増加してきている.これは,その地域の小児科医や一般医の病気に対する認識が高まってきたことが,一番の原因としてあげられている.そのほかの国やわが国においてもHUSは多数報告されているが,小流行をたまにみることはあるものの,一般に散発し,多くの施設において少数例を経験しているのが現状である.
■疾病の本態とその特徴
溶血性尿毒症性症候群(Hemolytic UremicSyndrome,以下HUSと略す)は急性腎不全,赤血球の破壊を伴った溶血性貧血と血小板減少を特徴とする症候群であり,単一の疾患を示しているものではない.このためHUSは世界各地でみられるが,その頻度,年齢,重症度に相違がみられることも理解できる.
アルゼンチンではすでに,1,000近くの症例が報告されており,その患者数は年々増加してきている.これは,その地域の小児科医や一般医の病気に対する認識が高まってきたことが,一番の原因としてあげられている.そのほかの国やわが国においてもHUSは多数報告されているが,小流行をたまにみることはあるものの,一般に散発し,多くの施設において少数例を経験しているのが現状である.
掲載誌情報