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増刊号 診断基準とその使い方 IX.腎・尿路
39.腎移植における拒絶反応
著者: 東間紘1
所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合センター・泌尿器科
ページ範囲:P.2194 - P.2195
文献購入ページに移動■腎移植における拒絶反応の種類と主要所見(表1)
腎移植の大多数はいわゆる同種間で行われる(稀に同系=一卵性双生児間で行われる)ことが多いので,非自己移植抗原(移植腎)に対し,レシピエントは免疫学的拒絶反応を生じることが多い.最も一般的な拒絶反応は急性拒絶反応で,これは移植抗原(HLA Class IおよびClass II)を認識した後およそ1週間ぐらいで発症する細胞性免疫反応が主体であるが,このほかに表1のように非常に早い時期から起こってくるものもあれば,慢性進行性に移植腎が破壊されていく慢性拒絶反応もある.
腎移植の大多数はいわゆる同種間で行われる(稀に同系=一卵性双生児間で行われる)ことが多いので,非自己移植抗原(移植腎)に対し,レシピエントは免疫学的拒絶反応を生じることが多い.最も一般的な拒絶反応は急性拒絶反応で,これは移植抗原(HLA Class IおよびClass II)を認識した後およそ1週間ぐらいで発症する細胞性免疫反応が主体であるが,このほかに表1のように非常に早い時期から起こってくるものもあれば,慢性進行性に移植腎が破壊されていく慢性拒絶反応もある.
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