文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 X.神経・筋
14.Mollaret's Meningitis
著者: 柳務1
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院・神経内科
ページ範囲:P.2227 - P.2227
文献購入ページに移動■疾患概念と疫学
1944年にMollaretが初めて報告した再発を繰り返す原因不明の良性反復性無菌性髄膜炎(Mollaret髄膜炎)は稀な疾患で,その報告は欧米では40数例,本邦では12例余にすぎない.発症年齢は1歳から83歳にわたり,好発年齢,性差はない.
臨床経過は特徴的で,頭痛,発熱,項部強直などの髄膜炎の症候が急速に出現し,数日で消退するが,数日から数年の不規則な間隔で再発が起こる.再発回数は最高37回である.髄液はリンパ球を主体とする種々の細胞増多を示すが,初期には内皮細胞様のMollaret細胞が出現する.髄液中のγグロブリン,IgG,IgMがときに上昇する.
1944年にMollaretが初めて報告した再発を繰り返す原因不明の良性反復性無菌性髄膜炎(Mollaret髄膜炎)は稀な疾患で,その報告は欧米では40数例,本邦では12例余にすぎない.発症年齢は1歳から83歳にわたり,好発年齢,性差はない.
臨床経過は特徴的で,頭痛,発熱,項部強直などの髄膜炎の症候が急速に出現し,数日で消退するが,数日から数年の不規則な間隔で再発が起こる.再発回数は最高37回である.髄液はリンパ球を主体とする種々の細胞増多を示すが,初期には内皮細胞様のMollaret細胞が出現する.髄液中のγグロブリン,IgG,IgMがときに上昇する.
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