文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 X.神経・筋
18.Chiari奇形,頭蓋底陥入症
著者: 森惟明1 坂本貴志1
所属機関: 1高知医科大学・脳神経外科
ページ範囲:P.2236 - P.2237
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1.診断基準
臨床症状だけから診断することはできず,診断は神経放射線学的検査によらなければならない(図1,表).
2.疾患概念と疫学
Chiari奇形は後脳の奇形で,小脳扁桃あるいは同時に小脳下部が大後頭孔レベルより舌状に下垂突出し,延髄も進展,歪曲し,大後頭孔を通って脊柱管内へ下降し,下垂したこれらの構造と上部頸髄との間にクモ膜の肥厚癒着を来したものである.後頭蓋窩は小さく,第4脳室は大後頭孔より下降することもあるが,それより上にとどまる場合もある.
1.診断基準
臨床症状だけから診断することはできず,診断は神経放射線学的検査によらなければならない(図1,表).
2.疾患概念と疫学
Chiari奇形は後脳の奇形で,小脳扁桃あるいは同時に小脳下部が大後頭孔レベルより舌状に下垂突出し,延髄も進展,歪曲し,大後頭孔を通って脊柱管内へ下降し,下垂したこれらの構造と上部頸髄との間にクモ膜の肥厚癒着を来したものである.後頭蓋窩は小さく,第4脳室は大後頭孔より下降することもあるが,それより上にとどまる場合もある.
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