文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 X.神経・筋
28.Joseph病
著者: 酒井徹雄1
所属機関: 1国立療養所筑後病院・神経内科
ページ範囲:P.2260 - P.2261
文献購入ページに移動■疾患概念
Joseph病は当初,アメリカ在住のポルトガル移民子孫,ポルトガルAzores諸島およびポルトガル本土から報告された.これらの家系の中で,Antone Josephを先祖とするアメリカで最も大きな家系(Joseph家)に因んでJoseph病と命名された.1982年まではポルトガル人あるいはその子孫にのみ認められる遺伝性(常染色体優性遺伝)脊髄小脳変性症と考えられてきた.しかしながら1983年,筆者は,わが国にもJoseph病の家系が存在することを剖検例とともに初めて報告し1),以後,わが国での報告が相次いでいる.さらにカナダ・フランス・インド・スペインからも報告され,現在ではポルトガル人子孫との関係が不明瞭な場合でもJoseph病と診断されるようになった.
Joseph病は当初,アメリカ在住のポルトガル移民子孫,ポルトガルAzores諸島およびポルトガル本土から報告された.これらの家系の中で,Antone Josephを先祖とするアメリカで最も大きな家系(Joseph家)に因んでJoseph病と命名された.1982年まではポルトガル人あるいはその子孫にのみ認められる遺伝性(常染色体優性遺伝)脊髄小脳変性症と考えられてきた.しかしながら1983年,筆者は,わが国にもJoseph病の家系が存在することを剖検例とともに初めて報告し1),以後,わが国での報告が相次いでいる.さらにカナダ・フランス・インド・スペインからも報告され,現在ではポルトガル人子孫との関係が不明瞭な場合でもJoseph病と診断されるようになった.
掲載誌情報