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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 X.神経・筋

28.Joseph病

著者: 酒井徹雄1

所属機関: 1国立療養所筑後病院・神経内科

ページ範囲:P.2260 - P.2261

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■疾患概念
 Joseph病は当初,アメリカ在住のポルトガル移民子孫,ポルトガルAzores諸島およびポルトガル本土から報告された.これらの家系の中で,Antone Josephを先祖とするアメリカで最も大きな家系(Joseph家)に因んでJoseph病と命名された.1982年まではポルトガル人あるいはその子孫にのみ認められる遺伝性(常染色体優性遺伝)脊髄小脳変性症と考えられてきた.しかしながら1983年,筆者は,わが国にもJoseph病の家系が存在することを剖検例とともに初めて報告し1),以後,わが国での報告が相次いでいる.さらにカナダ・フランス・インド・スペインからも報告され,現在ではポルトガル人子孫との関係が不明瞭な場合でもJoseph病と診断されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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