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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 XI.小児

8.新生児壊死性腸炎

著者: 志村浩二1

所属機関: 1静岡県立こども病院・新生児科

ページ範囲:P.2306 - P.2307

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■疾患概念と疫学
 未熟な腸管に虚血・粘膜損傷をもたらすperi-natal asphyxiaが関与し,多くはさらに細菌の浸潤,授乳が増悪因子として加わり発症する後天性の消化器疾患である(図).
 極小未熟児の救命率向上とともに一時増加傾向をみたが,幸いに本症への関心の高まりと,早期対応により古典的な典型例の発症は減しつつある.一方,突然消化管穿孔をみる授乳前発症例を,重篤な疾患を有する早産例で散見しており,最近では消化管奇形よりも高い死亡率(20〜56%)をみるに至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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