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増刊号 診断基準とその使い方 XI.小児
14.胎児性アルコール症候群
著者: 高島敬忠1
所属機関: 1日本大学医学部・小児科
ページ範囲:P.2322 - P.2323
文献購入ページに移動FASにつき歴史的にみると,アルコールの胎児毒性に関しては,すでに古代ギリシャやローマ時代から推測されていたところであり,1700年代には親のアルコール摂取が出生率の減少や虚弱児の出産に関連すると述べられている.また,1800年代半ばには,イギリスのSir Frances Galtonらは,妊婦のアルコール症が,その産まれた児に悪影響をもたらした事実を報じている.しかしながら,一つの症候群として確立されたのは,1970年代に入ってからである.
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