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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 XI.小児

19.Reye症候群

著者: 山下文雄1

所属機関: 1久留米大学医学部・小児科学教室

ページ範囲:P.2333 - P.2335

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■診断基準
 CDC(Center for Disease Control, Atlanta)の疫学調査用診断基準(表1)を示す.診断用語に次の種類がある.(1)肝生(剖)検による「確定的なReye症候群(Definitive Reye Syndrome;DRS)」と,(2)同じく肝組織で「にせもの」とわかったReye症候群疑似症(Reye Syndrome Mimicker, or Simulator, or Reye Syndrome-like Diseases),(3)ならびに肝生検なしの臨床的Reye症候群(Clinical Reye Syndrome:CRS)とがあり,(3)は(1)と(2)を含む.疑似症が多いので報告や研究対象にする場合には,確定,臨床的,疑似の別,すなわち肝生(剖)検所見を含めた診断名か否かを明記する.診断では,ステージ(または重症度)分類(表2)も行う.ステージ別に治療,予後が違うからである.これにも各種があるため,CDCは統一分類を設定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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