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文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 XI.小児
20.多発性神経炎
著者: 舘延忠1
所属機関: 1札幌医科大学・小児科
ページ範囲:P.2336 - P.2337
文献購入ページに移動 多発性神経炎すなわちGuillain-Barré症候群(以下GBSと略す)は,1916年Guillain,BarréおよびStrohlが,運動麻痺,腱反射消失,軽度の感覚障害,髄液中の蛋白細胞解離を呈した予後良好な2症例を報告したことにより確立された疾患単位である.
GBSは,症候学的にかなりのvariationがあり,時に広義に名称を用いられるようになり,定義が曖昧になってきたため診断基準が必要になってきた.OslerとSidell(1960)は,Guillainらの報告に則して厳格な診断基準を作成した.これは少し厳格過ぎるとする批判もあるが,GBSの概念を拡大させないためには重要である(表1).
GBSは,症候学的にかなりのvariationがあり,時に広義に名称を用いられるようになり,定義が曖昧になってきたため診断基準が必要になってきた.OslerとSidell(1960)は,Guillainらの報告に則して厳格な診断基準を作成した.これは少し厳格過ぎるとする批判もあるが,GBSの概念を拡大させないためには重要である(表1).
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