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増刊号 診断基準とその使い方 XII.感染症,その他
1.不明熱(FUO)
著者: 那須勝1 後藤陽一郎1
所属機関: 1大分医科大学・第2内科教授
ページ範囲:P.2350 - P.2351
文献購入ページに移動■疾患概念と疫学
日常の診療において発熱はしばしば経験される一症候である.感染症をはじめとして悪性腫瘍,炎症性疾患などの多くの疾患が発熱の原因となるが,たんに発熱のみが前景にたち,その基礎疾患の存在が明らかでないことも少なくない.
不明熱(Fever of Unknown Origin;FUO)という概念は決して診断名ではなく,病因が決定できなくて説明のつかない発熱という意味である.適切な診断手段を用いると,正しい病因診断が得られるものである.
日常の診療において発熱はしばしば経験される一症候である.感染症をはじめとして悪性腫瘍,炎症性疾患などの多くの疾患が発熱の原因となるが,たんに発熱のみが前景にたち,その基礎疾患の存在が明らかでないことも少なくない.
不明熱(Fever of Unknown Origin;FUO)という概念は決して診断名ではなく,病因が決定できなくて説明のつかない発熱という意味である.適切な診断手段を用いると,正しい病因診断が得られるものである.
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