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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻10号

1988年09月発行

文献概要

増刊号 診断基準とその使い方 XII.感染症,その他

7.細菌性髄膜炎

著者: 国富泰二1 濃野信1 小谷信行1

所属機関: 1岡山大学医学部・小児科

ページ範囲:P.2366 - P.2367

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■診断基準
 1.症状と所見からみた診断基準
 発症は通常急激であるが,症状と所見は発症年齢によって著しく異なる(表1).年長児や成人の症状は典型的であるが,新生児,幼若小児では特異的な症状を欠くことが多く,様子がおかしいというだけのこともある.嘔吐,呼吸の状態から疑いを持つことが重要で,少しでも疑われたら積極的に髄液の検査を進めるべきである.発熱がなく白血球数も減少した場合には重症である.
 2.髄液の所見による診断基準
 髄液の所見では細胞数が最も重要である.髄液の細胞数が正常範囲(表2)1)を超えると髄膜炎と診断し得る.髄膜炎が細菌性であるためには髄液中の糖が低下していることが最も重要で,ついで細胞分類で多核球が優位に増加していることである(表3)2).表4に細菌性髄膜炎のその他の髄液所見を列記した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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