文献詳細
文献概要
増刊号 診断基準とその使い方 XII.感染症,その他
12.カリニ肺炎
著者: 菅守隆1 安藤正幸1
所属機関: 1熊本大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.2378 - P.2379
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ニューモシスティス・カリニ(Pneumocystis carinii)は,1952年Venekらにより,乳幼児の肺炎を引き起こすことが明らかにされて以来,本症の報告が増加した.その後の研究により,ニューモシスティス・カリニは原虫のなかに分類され,免疫不全に陥った宿主に重篤な肺炎を発症させ,現在では,日和見感染症の重要な病原体である.
本症は先天性免疫不全症のほか,癌,白血病,悪性リンパ腫の化学療法や,臓器移植後あるいは自己免疫疾患に対する免疫抑制療法による免疫不全宿主の発症が大部分を占めている.抗癌剤や免疫抑制剤の使用が増加したことにより,本症も飛躍的に増加傾向を示している.さらに最近ではAIDS(後天性免疫不全症)の合併症として注目されている.
ニューモシスティス・カリニ(Pneumocystis carinii)は,1952年Venekらにより,乳幼児の肺炎を引き起こすことが明らかにされて以来,本症の報告が増加した.その後の研究により,ニューモシスティス・カリニは原虫のなかに分類され,免疫不全に陥った宿主に重篤な肺炎を発症させ,現在では,日和見感染症の重要な病原体である.
本症は先天性免疫不全症のほか,癌,白血病,悪性リンパ腫の化学療法や,臓器移植後あるいは自己免疫疾患に対する免疫抑制療法による免疫不全宿主の発症が大部分を占めている.抗癌剤や免疫抑制剤の使用が増加したことにより,本症も飛躍的に増加傾向を示している.さらに最近ではAIDS(後天性免疫不全症)の合併症として注目されている.
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