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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻11号

1988年10月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質の使い方 感染症へのアプローチ

発熱患者への合理的対応

著者: 根岸昌功1

所属機関: 1東京都立駒込病院・感染症科

ページ範囲:P.2392 - P.2395

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 疾患が身体にさまざまな症候をひき起こすが,そのうち最も一般的な症状のひとつが発熱である.また,程度の差こそあるが,発熱は自覚的にも,他覚的にも気づきやすい症状であるため,医療機関を訪れる患者の主訴のうち最も多いもののひとつである.
 発熱を主訴として受診する患者の大半は,何らかの感染性疾患にかかっているのが事実である.しかし,他の炎症性疾患でも発熱を主徴としていることは,発熱性疾患の鑑別診断をする上で忘れてはならない.実際に,医療機関で種々の検査を積極的に施行しても,1週間後に診断し得ない不明熱があるが,このうち約20%が何らかの悪性腫瘍,15%程が結合織疾患,15%程が肉芽腫性ないしアレルギー性の炎症性疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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