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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻11号

1988年10月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質の使い方 感染症へのアプローチ

外来治療と入院治療の決定

著者: 那須勝1 黒田芳信1

所属機関: 1大分医科大学・第2内科

ページ範囲:P.2404 - P.2405

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 感染性疾患において,外来治療が可能か,入院治療が必要であるかの判断は,主にその感染症の重症度に左右され,①病原体からの要因,②宿主からの要因,③化学療法剤からの要因,さらに,④環境の要因,の4者から総合的に判断される(表).
 すなわち,病原体がコレラ菌やチフス菌などの伝染性で隔離を要する感染症は当然入院となるが,淋疾などは外来治療で十分である.宿主が何らかの基礎疾患を有する場合は注意を要し,原則として入院を必要とするが,健康人での上気道炎は外来で治療される.抗生物質を点滴静注により投与する必要があると判断されれば入院治療が望ましいが,経口剤でよいと判断されれば外来治療でも可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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