icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻11号

1988年10月発行

今月の主題 抗生物質の使い方

抗生物質投与の原則

外来で静注療法はどこまで可能か

著者: 森茂久1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.2418 - P.2419

文献概要

■アメリカにおける外来静注療法
 アメリカでは1970年中頃より,主に医療費節約,ベッドの効率的利用といった経済的および社会的必要性より,抗生物質自己静注療法が開始されるようになった1).退院前に自己静注法を指導し,溶解した抗生物質をもち帰り,ヘパリン・ロックした静注ラインより指示通りに自己静注を行う.2〜4日に1度外来を受診させ,静注ナース,薬剤師,感染症の医師らがチームを組み,治療にあたる.またホーム・ナーシングが普及しており,自己管理が行えなくとも,自宅での静注療法が可能である.
 日本では最近になってようやくインスリン自己皮下注射が許可された段階であり,抗生物質自己静注は,現時点では制度的に不可能である.今回は日本の実情に合わせた外来における静注療法,つまり連日通院し,外来で抗生物質の静注を行う方法に関して,その適応と可能性について述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら