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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻11号

1988年10月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質の使い方 内科的感染症における抗生物質の使い方

細菌性髄膜炎

著者: 小林芳夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・中央臨床検査部

ページ範囲:P.2450 - P.2451

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 細菌性髄膜炎の治療の主役は,いうまでもなく抗生剤療法である.したがって,起因菌により選択すべき抗生剤は異なる.臓器感染症においては,投与抗生剤の臓器移行性が問題となる.とくに髄膜炎においては,選択抗生剤の髄液への移行が良好であることが絶対的条件となる.一般的にいって,β-lactam系抗生剤のなかではPenicillin系抗生剤が髄液への移行が良好である.Cephem系抗生剤の多くは髄液への移行が良好とはいえないが,最近では移行が良好な薬剤も開発され,治療薬剤として期待される.アミノ配糖体剤の髄液への移行は不良である.このほか,Chloramphenicol(CP)が髄液への移行が良好である薬剤であることを忘れてはならない.
 起因菌はさまざまであるが,内科領域での起因菌は限られ,細菌性髄膜炎それ自体が本邦ではとくに多い疾患とはいえない.主な起因菌を取り上げ,菌種別にその抗生剤療法にふれてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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