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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻11号

1988年10月発行

実践診療dos and don'ts

下痢患者を診るときの注意/呼吸不全?

著者: 浅田学1

所属機関: 1旭中央病院・内科

ページ範囲:P.2470 - P.2470

文献概要

 われわれの病院の救急外来は,一次から三次まで全ての急患を扱っているため,臨床研修には恰好の第一線医療の現場となっている.受診者は小児の発熱が最も多いが,腹痛とそれに付随する消化器症状を主訴に受診する患者も多い.
 腹痛の患者を診た場合,いわゆる急性腹症として取り扱われる疾患の,早期診断と適切な治療方針の決定が急務となる.緊急性が無いと判断された場合,通常は対症的に薬物を投与し,翌日の外来受診を指示する.多くの場合,鎮痙剤の投与が効果的であるが,痛みの程度によっては,ペンタゾシンなどの鎮痛剤を投与せざるを得ないこともある.しかし,鎮痛剤を要する程の腹痛は,入院を要する疾患と考えるのが原則であり,薬効の強さを頼っての乱用は慎むべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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