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グラフ 消化管造影 基本テクニックPitfall
小腸(2)—腸結核の症例
著者: 松川正明1 西澤護2
所属機関: 1順天堂大学・消化器内科 2東京都がん検診センター
ページ範囲:P.2524 - P.2529
文献購入ページに移動西澤 前回は小腸造影法,特に小腸二重造影法の撮り方,その適応についてお話を伺いましたけれども,今日は小腸の疾患像についてお話を伺いたいと思います.
まず小腸で多い疾患というと,炎症性疾患では,結核,クローン病,ベーチェット病,単純性潰瘍,それに虚血性腸炎などでしょうか.それから腫瘍性の疾患では,悪性リンパ腫,肉腫など非上皮性のものが多いようですね.それから癌,良性腫瘍では粘膜下腫瘍が多いようです.まずその中で炎症性の場合には,部位的にとくに多いというところはありますか,小腸の中で.
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