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今月の主題 腎疾患診療の実際 ネフローゼ症候群
巣状糸球体硬化症—臨床的にどう微小変化群と鑑別するか,治療法はあるか
著者: 御手洗哲也1 板倉行宏1 川村哲也2
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター・第4内科 2東京慈恵会医科大学・第2内科
ページ範囲:P.2604 - P.2605
文献購入ページに移動このようなFGSは,1957年,Richらがネフローゼ症候群患者の剖検例から,lipoid nephrosis様でありながら皮髄境界部から皮質表層に糸球体硬化が進展する特異な病態があることを記載したことから歴史が始まり,果たしてこのFGSが微小変化型ネフローゼ症候群(minimal change nephrotic syndrome,MCNS)のより重症型といった亜型なのか,それとも独立した疾患なのかという問題も古くから論議されているが,まだ明確にされていない.
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