icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻12号

1988年11月発行

今月の主題 腎疾患診療の実際

ネフローゼ症候群

膜性増殖性腎炎

著者: 中本安1

所属機関: 1秋田大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.2610 - P.2613

文献概要

 膜性増殖性糸球体腎炎〔membranoproliferativeglomerulonephritis(MPGN)またはmesangiocapillary glomerulonephritis(MCGN)〕の出現頻度は内外ともに腎生検対象例中の2〜8%,あるいは一次性糸球体疾患中の約5%を占める.本症は特徴的な糸球体変化,高頻度に持続性低補体血症を伴う点,および難治性かつ進行性経過を示す点で特異な糸球体腎炎の一型となっている.同様の糸球体変化は,ループス腎炎,クリオグロブリン血症,肝硬変症,部分的脂肪異栄養症など種々の全身性疾患に伴って発現しうるが,ここでは一次性または特発性MPGNの病理変化,臨床所見,治療,予後について概括したいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら