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今月の主題 腎疾患診療の実際 尿細管疾患
尿細管性アシドーシス
著者: 佐々木成1
所属機関: 1東京医科歯科大学・第2内科
ページ範囲:P.2638 - P.2639
文献購入ページに移動尿細管性アシドーシス(RTA:renal tubular acidosis)は尿細管での尿酸性化が障害され,代謝性アシドーシスとなる症候群であり,腎機能の全般的障害(尿毒症性アシドーシス)は除くが,軽度のGFR低下例は含まれる.
RTAの分類としては,大きく近位型(proximal RTA)と遠位型(distal RTA)に分ける.これは障害部位に基づく分類であると同時に,機能の差異も明確なため,機能的分類でもある.近位型はII型RTAと呼ばれ,近位尿細管での尿酸性化が障害されたものであり,distal RTAは遠位尿細管の尿酸性化障害に基づくものである.
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