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今月の主題 輸液・栄養療法 電解質輸液の基本的ルール
安全限界理論からみた輸液のあり方
著者: 佐中孜1 杉野信博1
所属機関: 1東京女子医科大学・第4内科
ページ範囲:P.2756 - P.2757
文献購入ページに移動 Talbotら1)が輸液の安全限界理論を提唱してから約35年経た現在,多くの臨床医は無意識のうちにこれを実行しているといっても過言ではない.しかしながら,このようなすでに初歩ともいえる安全限界理論を無視した輸液に遭遇することも決して少なくない.
生体が許容できる最大水分量と生体の機能維持に必要にして最少の水分量を予測できれば,水,電解質バランスや栄養障害をきたした患者に対して最も適切な形で治療できるということになる.この理想を求めて,提唱されたのが,Talbotらの輸液の安全限界理論であり,これは諸家によって種々検討され,批判,修正が加えられているが,その基本的な考え方は,変わらない.
生体が許容できる最大水分量と生体の機能維持に必要にして最少の水分量を予測できれば,水,電解質バランスや栄養障害をきたした患者に対して最も適切な形で治療できるということになる.この理想を求めて,提唱されたのが,Talbotらの輸液の安全限界理論であり,これは諸家によって種々検討され,批判,修正が加えられているが,その基本的な考え方は,変わらない.
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