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文献概要
今月の主題 輸液・栄養療法 電解質輸液の基本的ルール
Kの投与量とスピード
著者: 武藤重明1 浅野泰1
所属機関: 1自治医科大学・腎臓内科
ページ範囲:P.2772 - P.2774
文献購入ページに移動■Kの体内分布と調節因子(図1)
人体の総K含量は,約3,500mEqで,90%以上が細胞内に存在し,細胞外液(ECF),特に血漿に存在するのは全体の1.4%にすぎず,その血漿濃度は3.5〜5.0mEq/lと狭い範囲内に維持されている.一方,われわれが毎日食品から摂取するK量は,50〜100mEqで,90%は尿から,10%は便から排泄される.
Kの調節因子をその作用部位により分類すると図1のようになる.調節臓器のなかで,最も大切なのは腎で,その他に大腸があげられる.また,細胞外液(ECF)と細胞内液(ICF)との間のKの移動も重要である.
人体の総K含量は,約3,500mEqで,90%以上が細胞内に存在し,細胞外液(ECF),特に血漿に存在するのは全体の1.4%にすぎず,その血漿濃度は3.5〜5.0mEq/lと狭い範囲内に維持されている.一方,われわれが毎日食品から摂取するK量は,50〜100mEqで,90%は尿から,10%は便から排泄される.
Kの調節因子をその作用部位により分類すると図1のようになる.調節臓器のなかで,最も大切なのは腎で,その他に大腸があげられる.また,細胞外液(ECF)と細胞内液(ICF)との間のKの移動も重要である.
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