icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻13号

1988年12月発行

文献概要

今月の主題 輸液・栄養療法 電解質輸液の基本的ルール

Kの投与量とスピード

著者: 武藤重明1 浅野泰1

所属機関: 1自治医科大学・腎臓内科

ページ範囲:P.2772 - P.2774

文献購入ページに移動
■Kの体内分布と調節因子(図1)
 人体の総K含量は,約3,500mEqで,90%以上が細胞内に存在し,細胞外液(ECF),特に血漿に存在するのは全体の1.4%にすぎず,その血漿濃度は3.5〜5.0mEq/lと狭い範囲内に維持されている.一方,われわれが毎日食品から摂取するK量は,50〜100mEqで,90%は尿から,10%は便から排泄される.
 Kの調節因子をその作用部位により分類すると図1のようになる.調節臓器のなかで,最も大切なのは腎で,その他に大腸があげられる.また,細胞外液(ECF)と細胞内液(ICF)との間のKの移動も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?