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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻2号

1988年02月発行

文献概要

今月の主題 炎症性肺疾患へのアプローチ 診断法

核医学検査

著者: 越智宏暢1 波多信1

所属機関: 1大阪市立大学医学部・核医学研究室

ページ範囲:P.213 - P.215

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 各種肺疾患の核医学検査としては,肺換気血流シンチ,エアロゾール吸入シンチ,ガリウムシンチなどが一般に行われている1).しかし,日常よくみられる急性細菌性肺炎や肺化膿症の場合は,胸部X線写真や臨床症状などから診断されることが多く,画像診断として核医学検査が行われる機会は少ない.
 炎症性肺疾患の核医学的診断法としては,67Ga-citrateによるシンチグラフィが比較的多く用いられており,病巣の拡がりや病期の判定,治療効果の判定に利用されている.しかし核医学の最も重要な役割は,胸部X線写真で異常陰影が出現する以前の病変の早期検出,および異常陰影がみられる症例においては,その病巣が活動性か否かの診断にあると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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