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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻2号

1988年02月発行

今月の主題 炎症性肺疾患へのアプローチ

診断のポイントと治療 感染症

日和見感染症

著者: 斎藤厚1

所属機関: 1琉球大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.240 - P.244

文献概要

 日和見感染症(opportunistic infection)とはopportunistic pathogensによる感染症であるが,分かりやすくいえば,通常は非病原性菌あるいは非病原体とされるもの(平素無害菌あるいは平素弱毒微生物)によって引き起こされる感染症を指し,その宿主はcompromised hostあるいはimmunocompromised hostと呼ばれるものである.
 Opportunistic pathogens(日和見感染菌あるいは日和見菌原体)とは健康人には通常ほとんど病原性(pathogenicity)を発揮しないもので,腸内細菌群をはじめとするグラム陰性桿菌群,緑膿菌を代表とするブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌群,嫌気性菌群,結核菌,非定型抗酸菌さらにカンジダ,クリプトコッカス,アスペルギルス,ムコールなどの真菌類,ヘルペスウイルス,サイトメガロウイスなどのウイルス群,およびPneumocystis cariniiやToxoplasmaなどの原虫類など多種多様の病原体が含まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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