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今月の主題 炎症性肺疾患へのアプローチ 診断のポイントと治療 免疫異常による疾患
リウマチ性肺炎
著者: 多田慎也1
所属機関: 1岡山大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.262 - P.264
文献購入ページに移動本稿で述べるリウマチ性肺炎は肺線維症あるいは間質性肺炎に分類される病態であり,胸膜病変に次いで頻度の高いRAにおける肺病変である.これまでのRAにおける肺線維症・問質性肺炎に関する報告はEllman & Ball1)に始まり,多数のRA症例における検討がなされている.しかしその内容は1%〜5%と低率の合併から,32%〜60%と高率の報告まで広がりがある2).これは間質性肺病変に関する胸部X線上の変化を把握する評価基準の差にあると思われる.一方で,男性に多い,喫煙歴と相関を認めるなど,加齢による影響もふくめて,RAにおける肺線維症あるいは間質性肺炎を診断する際に慎重に考慮する必要がある.
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