文献詳細
文献概要
今月の主題 炎症性肺疾患へのアプローチ 診断のポイントと治療 その他の肺疾患
じん肺
著者: 斉藤芳晃1
所属機関: 1珪肺労災病院・検査科
ページ範囲:P.283 - P.285
文献購入ページに移動胸部X線はじん肺の程度により小陰影(粒状影および不整型陰影)や大陰影を示す(表).小陰影の散布状況により1型から3型に分類され,大陰影がみられるのが4型である.線維増殖性変化は離職後も年余に渡る経過で進展し,それにともない気腫性病変が加わり,さらに気道,肺感染が加わり,胸部X線所見はさらに修飾を受ける.すなわち付加記号で示した種々の陰影が雑多に入り交じってくる.以前に較べ,粉塵環境が改善されているため,急進じん肺のような早いものは減少しているが,粒状影とは異なる不整型陰影をよく見かけ,いわゆる肺線維症との鑑別が問題になる.
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