文献詳細
文献概要
グラフ MRIの臨床
骨盤内臓器
著者: 富樫かおり1
所属機関: 1京都大学医学部・放射線科・核医学科
ページ範囲:P.352 - P.356
文献購入ページに移動 骨盤領域においては,MRIの欠点である呼吸性アーチファクトによる画質の劣化がほとんどない.このためMRIは骨盤臓器の長軸方向といえる矢状断撮影が可能なことに加え,すぐれた組織間コントラストにより詳細な情報を示し,多数の報告においてその有用性が強調されている1〜5).さらに放射線被曝がないため,若年女性骨盤の検索にも適した検査法である.
ここでは自験例をもとに正常女性骨盤MR像および各骨盤臓器の代表的疾患のMR像を呈示し,その有用性と現在みえる範囲について紹介する.筆者らの用いている機種はGE社1.5テスラ超伝導装置で,パルス系列はT1強調像としてPartial Saturation(PS;TR=600msec,TE=25msec),プロトン密度強調像,T2強調像としてSpin-echo法(SE;TR=2,000msec,TE=20/60または70msec)を用いている.
ここでは自験例をもとに正常女性骨盤MR像および各骨盤臓器の代表的疾患のMR像を呈示し,その有用性と現在みえる範囲について紹介する.筆者らの用いている機種はGE社1.5テスラ超伝導装置で,パルス系列はT1強調像としてPartial Saturation(PS;TR=600msec,TE=25msec),プロトン密度強調像,T2強調像としてSpin-echo法(SE;TR=2,000msec,TE=20/60または70msec)を用いている.
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