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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻3号

1988年03月発行

文献概要

今月の主題 消化性潰瘍とその周辺 消化性潰瘍の成因

mucus-bicarbonate barrier

著者: 重本六男1 川村雅枝1 横山泉1

所属機関: 1東京女子医科大学附属成人医学センター

ページ範囲:P.398 - P.400

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 "no acid, no ulcer"の言葉はあまりにも有名であり,酸は潰瘍発生に不可欠な存在といわれている.しかし,実際には過酸症は胃潰瘍で10%,十二指腸潰瘍でも30%位と言われ,潰瘍発生が防御因子と攻撃因子の破綻から生ずるとすれば,防御因子が潰瘍の発生に大きく関与していることは推測される.
 粘膜防御機構の概念は,"健康な胃粘膜がなぜ150mmol/lの強酸に抵抗できるか"という命題に完全に答えうるものでなければならないが,その一つとしてmucus(粘液)-bicarbonate(重炭酸イオン)barrierの存在は大きい1〜3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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